ライブ配信の投げ銭とは?その仕組みと種類、特徴を詳しく解説。投げ銭をする年齢層は意外と高い?動画実況ドリームを掴め!
どうも。大学生のとととです。
最近、同級生の間でもスプラトゥーンやPUBGといったゲームの話題が絶えません。
それもこれも全部、OPENRECやYouTubeなどの動画配信サービスでゲーム実況が流行しているからみたい。
個人的には実況系動画って一昔前に終わったような気がしていたんですが、ここに来て巻き返したようですね。
というわけで今回はそんな実況者を支える『投げ銭』なるものにフォーカスしていきましょう。
これが意外と面白くてすごい世界なんですわ。
目次
投げ銭って何?
『投げ銭』…とは元々はストリートパフォーマンス(路上ライブ)の演者が観衆から貰う善意の寄付のことだそう。
投げ銭は実は特に決まった料金がなく、その人の気持ちでお金を入れるというものになります。
自分がその音楽を聞いたり、パフォーマンスを見て楽しんだと思える分だけ支払うというのが投げ銭システムです。
ストリートやジャズバーなどでのライブや、大道芸など様々な場面で投げ銭システムは取り入れられています。
大道芸を見たことがある人は分かると思いますが、足元にバケツとか箱とかを置いてお客さんが勝手にお金を入れるシステムのことです。
「金額は決まってないけどパフォーマンスが良かったら入れてってください」的な暗黙の了解のあれ。
東京でよく見かけるのは下北沢とかかな?渋谷では最近見かけなくなったなぁ…
で、ライブ配信における『投げ銭』はそのネット版なわけです。
ゲームとか音楽とか何かパフォーマンスを見せて、視聴者が「応援したい!」と思い、実況者にポイッとお金を投げる。
基本的に大道芸とかのそれと大して変わりません。
投げ銭の仕組み
「路上ライブor大道芸を見たこと無いからイマイチ分からん」
という人もいるかもしれないので投げ銭の仕組みを図解してみました。
配信者は動画をリアルタイムに提供し、視聴者はそれを見て「こいつ面白れぇ」と思ってお金を出す。
ただし、投げ銭はあくまで善意であって義務ではありません。
なので、もちろん何もせずただ見てるだけorコメントするだけでもオッケーなわけです。
ちなみに配信媒体にも寄りますが投げ銭にコメントを付随することが出来、投げた金額の大きさによってそのコメントが表示されてる時間が決まるという仕組みがあります。
例えばYouTubeライブでは
- 500~999円なら2分間コメント表示
- 50,000円なら5時間コメント表示
といった具合に上限を50,000円として表示されるコメントを細分化しています。
実際にはこんな感じの分け方がされてます。
文字数まで決まってるんですねぇ…。
参考:ライブ配信での Super ChatーYouTubeヘルプ
投げ銭の種類
ライブ配信における投げ銭には色々な種類があります。
例えば、
- YouTubeライブは「スーパーチャット(superchat)」
- OPENRECは「エール」
- Amazonが運営するTwitchは「チア(cheer)」
などなど…
あくまで投げ銭の呼び方の問題なので単位は「円」と同じです。
他にもアイドル系動画の多いshowroomは「ギフティング」、女性のメイク方法なんかをレクチャーする動画アプリC CHANNELは「ギフト」、LINEの運営するLINE LIVEは「LINEポイント」、ツイッター社が提供しているアプリPeriscopeは「スーパーハート」、とまあ探せば山ほど出てきます。
アプリやサイトの特徴については別箇にまとめますが、基本的に最初に紹介した3つで非常に多くのお金が投げられています。
平気で2~3万がポンポン飛んでて、配信の概要欄を覗いてみると一ヶ月にウン百万と稼いでいる人もちらほら見かけますね。
投げ銭の特徴
以下ではライブ配信における投げ銭の特徴をまとめていきます。
投げ銭の特徴1.完全なる善意から生まれるお金=寄付
よく「動画で稼ぐ」というと広告収入をイメージしますが、投げ銭は全く違います。
先にも言ったように投げ銭は善意であって義務ではありません。
つまりここで発生するお金は寄付なのです。本意ではない収入。
サラリーマンで例えると、本業の収入が広告収入で副収入が投げ銭という感じ。
投げ銭の特徴2.場を盛り上げる効果がある
「そんなお金をドブに捨てるようなことして何が面白い!プンプン」
と、全く意味がわからない!という方も多いはず。
実際僕も最初聞いたときは「はあ?投げ銭?頭おかしいんじゃねぇの?」と思いました。
しかし、試しにライブ配信を覗いてみると全然違和感なく投げ銭をしている人がいるんですよ。
さらに投げ銭一つでその場が一気に盛り上がるので見ているこっちも何だかワクワクしてしまう!
そりゃあ確かに配信者としては副収入が得られるわけですからテンションが上がります。
で、それに釣られて視聴者も何だか楽しい気分になってくるという具合なんでしょうけどね。
いやーしかしまんまと投げ銭戦略にハマってしまいました…すげーよ投げ銭。
投げ銭の特徴3.使用用途は何でも良し。設備投資、生活費、人件費…etc.
他人からお金を貰うと言うと最近流行りのクラウドファンディングと誤認されそうですが、それとも違います。
クラウドファンディングはある目的のために支援金を募りますが、対して投げ銭は無目的です。
つまり何に使ってもいいのです。
例えばより良いカメラを買うとか、その月の生活費に使うとか、屋外で配信したいから人を雇うとか…もう何でもあり!
配信者が投げ銭を何に使おうと視聴者は何も言いませんし、それが暗黙のルールになっています。
投げ銭の特徴4.100円~から投げられるよ!
大体どこの配信サイトやアプリでも投げ銭の最低下限金額は100円です。
つまりやろうと思えば小学生の小遣いでも出来るってこと。
まあ後述しますが、実際は投げ銭をしている年齢層は案外高いです。
むしろ100円を投げる人は少ないんじゃないかな?
投げ銭の特徴5.ファンが多いほうが多く集まる。
投げ銭は完全なる善意から成り立っています。
ゆえにファンが多い方がより多くの投げ銭が集まるのです。
特に女性配信者は優位に立てますね。
あとファンサービスが多いとなお良い。
ファン獲得が収益に直結するようにしてあるのが投げ銭の大きな特徴だと言えます。
投げ銭をする人は年齢が高い?
自分にとって利益がないのにお金を渡す→マネーリテラシーがない!→若い人の考えることはわからん!
と思うかもしれませんが、実際に投げ銭をしている人は結構年齢が高めの人が多い印象です。
5万円ものお金がポンッと出ているところを見ても、高校生や大学生がやっているようには思えません。
社会人として働いていて他にお金を使うところがない、という人が投げ銭をやってるイメージかな?
「楽しみを提供してくれてありがとう」という意味を込めてやっている方が多いようです。
投げ銭は配信者にとって夢のあるお金
投げ銭ドリームとでも言いましょうか…
例えば毎月5万円投げてくれる視聴者が4人いたとして、それだけで月収20万円。
さらに広告収入も合わせるとサラリーマンの月収なんてサクッと超えてしまいます。
事実、毎月100万円以上稼ぐ人も珍しくなく、
「会社辞めてライブ配信で食っていく」
という人もいるほど。
それくらい今投げ銭はバブルになっているのです。
まとめ:投げ銭はこれからもっと伸びる
投げ銭をしている年齢層が高いと先述しましたが、実際ライブ配信を見ている年齢層は低いです。
これは何を意味しているか?というと「潜在的顧客が多い」ということを指しています。
つまり、将来的に彼ら(視聴者)が成長し投げ銭をしてくれる人数が増えるわけです。
このように投げ銭は一時的なバブルというわけではなく、半永久的な仕組みとなりつつあります。
「見返りを期待しないお金」「完全なる善意で発生するお金」「目的を持たないお金」
こんなお金の価値を揺るがせかねない言葉たちがこれからの時代のキーワードになっていくのかもしれません。