確かに価値観の違う人間をまとめて育てようなんて…。荻上チキさん「問題は不登校ではなく通学偏重主義」
不登校界隈で有名な全国不登校新聞。樹木希林さんの記事で知ってる方も多いはず。
ここの内容は結構不登校の気持ちわかってるんですよ。
ちゃんと不登校のことを考えて書いてらっしゃるみたいで、なんかこう、読んでると落ち着くんですよね。
そんな全国不登校新聞からちょっと納得してしまったインタビュー記事があがっていたので抜粋を。
引用:https://futoko.publishers.fm/article/15317/
(以下引用部分https://futoko.publishers.fm/article/15317/より)
ご本人もいじめの経験があったそうですね…
僕の身近には不登校当事者が多いし、僕自身、小学校から中学校のあいだ、いじめにあったり、仮病を使ったりして、学校をちょくちょく休んでいたんです。そういう経験もあり、問題意識を持って取り組んでいます。
通学中心主義っていうのはなんかわかる気がするなー…
まず前提として、不登校になる人にはそれぞれの事情が個別にあるのですから、そういった個別の児童に対しても平等に教育の機会が確保されなければならないと思っています。ただ、いまこの国は、「通学中心主義」になっていて、通学以外の形で教育機会を提供するということが弱いんです。教育機会確保法が成立して、夜間中学やフリースクールも重要だ、というふうになりましたが、これまではずっと見落とされてきました。
そう。なんか通信教育とかやると「負け組」みたいなイメージありますよね。そういえばうちの親もなかなか通信教育には踏み出さなかったな…。
通学偏重主義からの脱却を
これまでの行政の支援というのは、いわば「通学支援」なんです。実際はそれぞれの学校で、「無理して学校に行かなくてもいいよ」と現場の職員が言ってくれるところもあったり、発達障害などの当事者に対して必要な支援をしていこう、という場も少なくはありません。ですが、行政の態度としては、あくまでも通学をサポートする、という態度になっています。憲法上は、教育機会の確保の手段はなにも学校にかぎられているわけではありません。親には学校に行かせる義務があるのではなくて、教育を受けさせる義務があるんですね。しかし、この国の教育は通学による学校教育というものに著しくかたよっています。その結果、クラスという集団の中の一人になって、黒板に向かって45分間ノートをとり、休み時間は同世代の友だちとわちゃわちゃする、という「あのスタイル」にミスマッチな児童というのが想定されないまま、教育制度が進んできてしまったわけです。ほかにも通信教育とか放送教育とかいろいろな形があるんですが、あくまで「サブ」ですよね。平等に選択肢が用意されていないのが現状です。その状況をまずは是正しなくてはいけないと思います。
学校自体がストレスに――そもそも学校自体が、たいへん息苦しい場所になっていると思います。最近、「学校ストレス」という言葉をつかって、学校のなかで発生するさまざまなリスクを言語化する動きが出てきています。考えてみれば、同じ年に同じ地域に生まれたという理由だけで、まったく価値観も親の職業もちがう人たちが30人、毎日集められる。そんな生活を9年間は最低続けなくてはいけない、というのは、すごいことです。
昔どこかの評論で「体育みたいな軍隊教練の一巻を続けているのはおかしい」みたいなことを読んだ記憶がありますが、その時に「あっ学校って軍隊なんだ」って気づかされましたね。
そう考えると、別に僕は軍隊に入るつもりはないし、不登校って別に邪道じゃないんじゃないかな?とあとになって思ってしまいました。
だから荻上さんの言うように通学偏重主義から早く脱却すべきですよ。
「学校に行く必要がある!」なんて思ってるから余計事態が悪化するんですし。
僕が大学に行っててつくづく思うのは、「学校は生きるための稼ぎ方を教えてくれるところではなく、生きるのに特に必要ない”稼ぐ”とは何か?を教えてくれるところだ」ということ。
大学行っててつくづく思うのは、”稼ぎ方”を教えてくれないということ。大学は物事が何であるか?どういうものなのか?を”探求”するところであって生きていく上で特に必要のないことをしっかり学べる。
— ととと@大学生ブロガー (@tototosaaaan) 2017年4月24日
それにこのご時世ネットなんて素晴らしいゴールド生成機があるんですから、考え方をもっとオープンにすればわりと生きやすいと思うんですけどねぇ。
全国不登校新聞のようなNPOの仕組みを良く知らない人のために言っておくと、彼らの給料や運営資金は全部寄付やお布施が基本なんですよ。
だから認知されればされるほど、彼らの媒体も大きくなるし、不登校の受け皿としてより多くの不登校を救うことができる。
まあ「新聞を定期購読しろ!」とまでは言いませんが、「こういうのがある」っていうことを認識してほしいな…と思います。
ライティングセンスのある不登校がもっと世の中に出て面白い文章書いてくれると嬉しいな~。