歩道の正しい歩き方とは?右側通行?左側通行?関東と関西、日本と海外の比較
右側通行or左側通行どちらが正しいか?皆さん知っていますか?
この記事では道交法の観点から正しい歩道の歩き方を知ってもらうと共に、関東と関西、日本と海外の歩道の歩き方の比較をし、お見合い現象の予防や歩行者の事故を防ぐ歩き方を考えたいと思います。
こんにちは!お散歩系大学生のとととです!
先日、秋葉原の電気街を歩いてる時に向かって歩いてくる人とお見合い状態になってしまい、その時ふと「あの時どっち側を歩いてるのが正解だったんだろう?」と疑問に思い、この記事を書きました。
日本の道路交通法では右側?左側?
写真みたいに建物内だと右側通行とか左側通行とか案内が出ていますが、普通の道路ではそんな案内出てませんよね。
日本では道路交通法によって決まっているのでわざわざ案内を出すまでもないようです。
歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という。)と車道の区別のない道路においては、道路の右側端に寄つて通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄つて通行することができる。
道路交通法第二章第十条の歩行者の通行方法には上記のように記載されています。
つまり、日本では基本的に右側通行であることが法律で決められているのです。ただし、右側通行が絶対というわけではなく「危なかったら左側通行してもいいよ」とも書いてあります。
「基本は右。あとは臨機応変にね。」ということなんですかね。左側を通ったからと言っても特に罰則とかはないのでそういう意味で「やむを得ない」ということなんでしょう。
関東と関西の歩き方の比較
僕は関東在住なのでエスカレーターは右側を空けて乗ります。これに対し関西では左側を空けて乗るということをよく耳にしますね。
「通行」しているのは関東だと右、関西だと左なのでエスカレーターの乗り方も歩行者の歩き方に関連していると考えられます。
知恵袋の質問にもこんなものがあるので関東と関西では右側通行、左側通行が真逆なんです。
東京は右側通行ですが大阪は左側通行です。
どうして違うんですか?
また、近隣の兵庫や滋賀なども左側通行なのでしょうか?引用:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q147308839
では何故真逆なのでしょうか?
その理由を調べてみたのでまとめておきます。
- 右利きの人が多いから
- 鉄道会社が決めたルールに従っている
- 心臓が左にあり、それを守る本能的なものから
- 財布を左側に入れているから取られにくいように
- 武士の時代の名残で利き腕を守るようにしている
- 関東には左側通行が基本の武士が多かったので左に並ぶ癖がついた
- 関西には右側通行が基本の商人が多かったので右に並ぶ癖がついた
- 関東の方がルールに忠実だから
- 関西方面は反社会的勢力が多いから
- 関西が関東に対抗して逆のことをしたがるから
とまあ色々あるわけです。
「文化の違い」の一言で済ませてもいいのかもしれませんが、知っていると知ってないとでは大違いです。
関東の人が旅行先で右側通行して関西の人にぶつかったら、どっちが悪いんでしょうか?なんとも不毛ですね。だってどっちも正しいんですから。
法律的には関東の人が正しいですが、文化違いや「やむを得ない」ということを加味すると難しいのではないしょうか?
国内旅行の際には気をつけたいですね。
海外と日本での歩き方の比較
海外と日本の関係でも関東と関西の関係と同じようなことを耳にします。
アメリカ旅行客用の道交法注意喚起では以下のように書かれています。
Pedestrians must use footpaths (sidewalks) where provided and, if walking on a road without a footpath, should keep to the left-hand side, facing oncoming traffic.
引用:https://www.justlanded.com/english/United-States/Articles/Travel-Leisure/Pedestrian-Road-Rules
Pedestriansは「歩行者」の意味ですね。簡単に訳すと「歩行者は歩道を使い、もし歩道が無ければ向かってくる車に対して左側にいてください」という感じですかね。
アメリカはご存じの通り、車両は日本とは逆の右側通行が当たり前なので対向車に対して左というと必然的に左側通行が基本となります。
引用:What side of the road should you walk on?
こちらも日本の法律とは真逆ですね。対向車が見えるように歩けというのは何ともアメリカらしい合理的な考えです。日本はやむを得ない状況と言ってるのでちょっと優柔不断な感じが出ていますね。うーん…お国柄なのか。
まとめ
日本の法律だけで言えば右側通行が正解ですが、地域や国によってそのルールは違います。
しかしその基本的な考えは安全を根幹に出来ています。日本ならやむを得ないなら左側通行しても良い、アメリカなら車両が見えるようにしてください、といったように安全に歩けるように決まりが作られています。
最近、歩きスマホして後ろから蹴飛ばしたくなるようなフラフラ歩きをしてる人をよく見かけますが、ちゃんと考えられた決まりがあるので守ってほしいですね。危ないですから。