「理系は技術さえあれば大丈夫」は大間違い。優秀だったら何でもOKの時代は終わり

   

座学より実験が好きな理系大生のとととです。ただしレポートは嫌い。

今回はツイッターで興味深いツイートがあったので共有しておこうと思います。

先日、ジラフに買収されたPeingというサービスに投稿された大学生からの質問に500 Startups Japan(@500startups_jp) さんが回答している内容。

一応僕もブログを運営して確定申告しなければならないレベルの稼ぎを出してるのでスタートアップ系の話題には敏感なのですが、これはなかなかクサい案件。

以下でどこがどうヤバいのか?ここから僕が何を見るのか?を詳しく掘り下げて行こうと思います。

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クサい…クサすぎるぞ!この事案!ざっくり概要

ツイートの画像が小さいという方のために改めて画像を貼っておきます。

(クリックで拡大)

ざっくり説明すると、

「大学生がメディア事業で起業することになったけれど出資元のベンチャー企業に株式の90%を保有される契約をしちゃった!」

という感じ。まあ質問してるくらいですから実際はまだ契約はしてないんでしょうけど。

 

株やら投資やらに興味がない人は「なんのこっちゃ?」と思うかもしれませんが、会社員やこれから起業しようと思っている人は絶対知っておくべき内容です。理解しておきましょう。

会社の株式は命そのもの。それを90%渡すということは……

そもそも会社の株式というのは命なんですよね。

『会社の主導権を誰が握るのか?誰の持ちものとなるか?』

それを決めるのが株式というわけです。

いわゆるオーナーというのもその会社の株を超大量に持ってる人のことを指したりします。

 

つまりその株式の90%を渡すということは、その会社はもはや起業した大学生本人のものではなく、出資元のベンチャー企業のものになるということです。

自分で起業したのに気がついたら自分のものじゃなくなってるわけです。

まるで現代版ジャイアンのように「お前の物は俺の物!俺の物は俺の物!」と言ってるようなもの。

 

もはやこれは起業ではなく、500 Startups Japanさんが言っているように子会社化とか名義貸しに等しいレベルで酷い内容というわけです。

この事案から僕が思うこと。本気で技術だけで良いと思ってるの?

おそらくこの事案は再度話し合って学生:ベンチャー=8:2とかで締結した方がいいと思うんですが、今回はそういうことを言いたいわけではなく、「この事案から何がわかるか?」というところに焦点を当てていきたいわけです。

 

そもそもこういう事態が起きた全ての原因は質問者である起業家の無知です。

もちろんそれを承知でこんな条件を突き付けてきたベンチャーも悪いのですが、それもこれも起業家が株式について知ってさえいれば起こらなかったこと。

無知は罪なんですよ。

 

おそらくなのですがこの学生起業家は技術者としてはかなり有能なんでしょう。

その反面、起業やそれに付随するファイナンスに関しては全く知識が無い状態。

だから細かい申請や財務面に関しては出資元のベンチャーに頼んでいて、いよいよこれから起業だ!というときになって「あれ?」と疑問に思ってしまったんでしょう。

Peingで質問をしているくらいだから、周りにまともな大人が居なかったんだろうな……。まあ起業してる人ってそんなに多くないから仕方ないのかもしれませんけど。

 

で、ここから学べるのはただ技術者として有能というだけではダメだということ。

技術の上にあぐらをかいていては足元をすくわれます。

僕は大学が理系(工学部)なのでこういう技術の上にあぐらをかいている人を多く見かけます。結構年取った人にそういう考え方の人が多いのでどんどん若い世代に伝染していくんですよね。

「まあ俺は技術者だし。お金に関してはよく分からないからな~」

「技術さえあればどんな会社でも雇ってくれる!起業だって出来る!」

こういうこと平気で言うんですよ。バカじゃねと思うのをグッと飲み込んでます。

 

お金に関して良く知らないと人生損しますよ。

普通のサラリーマンでも知ってると知らないとでは生涯年収に2億くらい差が出たりします。

でもそういうのは誰も教えてくれない。自分で学ぶしかないんです。

それを「面倒だ」「怖い」などと言って怠れば技術者として有能でも、人間として無能です。

お金の勉強をするためにおすすめの本を紹介!

じゃあどうやって勉強すればいいんだ!という人には、

まず山崎元・大橋弘祐著「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」を読んでみてください。年利5%で回す資産運用方法に関して詳しく書かれている本で僕も両親に買ってプレゼントしたくらいおすすめの一冊です。

また起業を考えていてお金に関する勉強がしたいという人は「起業のファイナンス」を読んでみてください。色々な起業家がとりあえず読んでおけというくらいメジャーな一冊。

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